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ウズベキスタンでの活動記録から始まったブログも、今は子どものことや作ったパンの記録ブログになっています。


by насиба
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注射と作った資料。

たまには活動のことを。


私はここでは注射はできないんだけど、準備までは、と思ってたまに手伝うことがあって、その後、注射をするところを見に行ったりします。

でね、いっつも思うこと。

注射する部位選びがなんというか…。


血管に入ればいいっちゃ良いのかもしれないけれど、留置針なんて、しばらく置いておくわけだから、肘のど真ん中にいれたら、患者さんが生活しずらいじゃん。
って、いつも思うんだけど、みんなの第一選択がわりとそこなんですよね。
たまーに違う人もいるんだけど。

ま、でもね、ここの留置針も、手術するわけでもなくただの点滴なのになぜか16G、18G、20Gと、太いのばっかしかないから、確実に入れるためにそうしているのかもしれないんだけど。。


なのに、採血するとき、静脈注射するときは、肘に3本も血管があるのに、一回失敗すると、すぐ手背からやること。痛いのに。
で、肘も、私は正中が一番いいと思うんだけど、針の跡を見ていると、尺側、橈骨側の静脈が圧倒的に多い。
神経近いのに。



今日も、静脈注射をしている場面がありました。
行ったままなかなか帰って来ないので、病室に見に行ったら、どうやら一人がうまくいかなかったようで、人を変えての再挑戦。
でもうまくいかなかったようで。。


前にもこういうことがあって、私が見つけたところでやったら、たまたまかもしれないけどうまくいったので、今日も「どこの血管がいい?」って聞かれたので、駆血して探してみたら、正中に良いのがありました。

「ここここ、ここに良いのがあるよ!」と私。

「でも、細いんじゃない?」とIちゃん。

「大丈夫だから、刺してみて」と私が言い、注射したら、ちゃんとできました。


あぁ、良かった。


この、血管選びね。
人によっていろいろ考え方とかは違うかもしれないけど、やっぱり、患者さんのことを一番に考えたら、ただ刺せばいいってもんじゃなくって、この血管選びが重要だと思うんです。


地道にやってきたいと思います。






もうひとつ。
前に作った、術後の患者さんの管理、呼吸編、的な資料。
H先生に渡して、違っているところは直して、ロシア語訳も書いてくれるって言ってたんだけど、あのあとさっぱり。


で、最近、また別の資料を作りはじめました。
心電図、不整脈について。
前から術前から不整脈だったり、術後不整脈になったりする人はいたんだけど、私が1人わーわー言ってるだけでした。
でも最近、看護師さんたちも、「この人は不整脈ある?」って聴いてきたりして、先生も、私がどうやら心電図のことを知っているらしいとわかってきたようで、不整脈の話題がちょこちょこでるようになってきました。

とは言っても、いつかの日記に書いた通り、この国、看護師さんのための資料が少ないんですよね。
だから、自分でネットで調べるとか(ネットができる子ならね)、人づてに聞く、とかそんなもんでしかわからないんです。それでも、自分で勉強してる子もいるんだけど、だったら、作ったら役に立つかなって思って、ここ最近、あーでもない、こーでもないして、やっと完成。

といっても、まだ簡単な心臓の解剖、整脈、心房細動についてまでだけですが。
なぜ心房細動についてか、というと、心外の術後、心房細動になりやすい人が多いのと、疾患によっては術前から心房細動の人も多いから。



で、やっとこさできたのを師長さんに見せたら、絵がいっぱいだったのが良かったらしくって、文章も読まずに「学習会、いつやる?」と。


「いやいや、これ文章違ってるかもしれないし、だから先生にも見てもらいたいんです」と言って、H先生に再び。


今日は手術もなく先生たちもみんな病棟にいて時間もあったので、資料を見せると、


「あ、前のやつ、忘れてたよ。ここんとこ、手術ばっかりで、忙しかったからね」と笑顔で。



あ、忘れてたんだね。
でも知ってる。先生、いつも忙しそうだもんね。

H先生、下っ端の方だから、いつもいろんな仕事を請け負っていて、忙しそうなんです。



ただその後、
「来週には直して渡すね。ロシア語もつけるからね。」と嬉しい言葉が返って来ました。
今日渡した資料に関しても、これをまたロシア語にしてもらうの、時間かかるし大変かなぁと思ってあえて言わなかったのですが、うちの病棟、ロシア語話者が多いから、これもロシア語にするね、と。








毎日やることは本当に変わらなくって、相変わらず、座っていることが多いけど、それでいいかなぁ、と。

昨日、日本から来た、学校の先生方と話をする機会があって、日本人だなぁって思う瞬間てどんな時?って聞かれて、「暇になって、仕事を探してしている自分がいるとき」と答えました。


ウズだと、暇なら暇で、座ってても、それでいいんです。
なーんにもしてなくっても、仕事中にこれでもかってくらいお茶ばっか飲んでいても、べつにいいんです。
自分の仕事が終わったら、それでいい、みたいな。

みんなそんなかんじで働いています。

手術がなくっても、集中治療室に患者さんがいなくっても、看護師さんたち、みんな毎日来てるんです。


何してるかって?
物品とかの確認をしたあと、ひたすら、おしゃべりタイムです。



日本では、仕事、探しますよね。
座ってるだけなんてね。
日本ではありえないことですけどね、ウズではありえるんです。ふつうなんです。




だから、1人焦って、何しようって常に思って考え込んでしまうよりは、このウズペースに合わせて、そんな中でも、あ、これはって思うことがあったら、すこーしずつやっていったらいいかな、と思います。


ていうかもうかなりウズペースな毎日ですけどね。



日本帰ったら、日本の速さにつていけない気がします。
by woody_bullseye | 2012-08-14 02:56 | 派遣2年目 活動のこと