ウズい一週間
2013年 08月 20日
休暇最後の1週間は、ウズの人たちと過ごしました。
前半は、ジザフへ。
1年以上前、ジザフから来た患者さんが良く言っていたんです。
「ジザフのソムサは大きくておいしいのよ。一度食べにおいで」と。
母によく似た人で、術前、私が暇そうにしていると、よく世話を焼いてくれ、ロシア語やウズ語を教えてくれました。
残念ながら、手術数日後にお亡くなりになり、彼女の住んでいた街、ジザフはどんなところなんだろう、いつか行ってみたい、と思っていました。
7月、友達がウズに遊びに来て、サマルカンドでシャーヒジンダ廟を歩いていた時、1人の女性Hさんと出逢いました。
とても良い方で、廟を私たちと一緒に歩き、いろいろ説明してくれました。
Hさんはジザフに住んでいるんだけど、娘がサマルカンドに住んでいるので、よくサマルカンドには来ているそうで、私がジザフにはまだ行ったことない、と言ったら、ぜひ遊びにおいで、と言ってくれました。
そして、今回掃除休暇を利用して、Hさんを訪ねることにしました。
そこには、青少年活動をしている隊員もいるので、その隊員にも会いに行きつつ。
ジザフまでは電車で。
タクシーでも時間は対して変わらないのですが、電車に乗りたかったので。
値段は、タクシーの方が安いです。15000スム
ちなみに電車は片道20000スム
まずは隊員Nさんに会い、Nさんと一緒に働いているウズのTさんと、ソムサを食べに。
大きかったです。
でも、これよりもーーっと大きいのもあるそうです。
おいしかったぁ。
びっくりしたのは、油がついてきたこと。
足りなかったら、この油をたしてね、みたいな。
ソムサの中にも、肉の脂がふんだんに入っているのに。。
お昼ご飯後、街をぶらぶらと歩き、職場を案内してもらい、その後、Hさんと会いました。
行くと、もう出かける準備万端で待っていてくれました。
Hさんの娘さんと息子さんと、向かった先は、ジザフの中心地から車で2時間弱くらいのゾーミンというところ。
途中は、こんな何もないのですが、
その後山奥へ着くと、緑がたくさん現れてきます。
泊まるところは、何種類かあるのですが、私たちが泊まったのは、ふつうのアパート。
何棟もあって、大抵ここに、1週間単位で泊まっていくそうです。
空気や水が綺麗なので、療養のために、ブハラから来る人が多いそうです。
朝は朝日をみんなで観に行き、
その後、川沿いを歩いたり、
滝を見たり、
山を歩いたり…
夜は星空もとっても綺麗でした。
寒かったから、たいして外にいなかったのに、けっこうな流れ星を見ることが出来ました。
ちょうど流星群のときと重なっていたみたいでした。
ご飯は、持ってきた食材を使って、Hさんが調理
1日目の夕飯は、Чихамбле(チハンブレ)という鶏肉と人参の煮込み料理
鶏肉だし、意外とあっさり、と思っていたら、
2日目の昼ごはんは、Жизз(ジズ)という肉料理
ブハラに行った時、これは日本の焼肉に近いものだったから、ジズと聞いた時は、やったぁって思っていたのですが、
これでした。
脂身たっぷりの肉の煮込み料理
脂たっぷり、というか、ほとんど脂…。
やっぱり、脂が好きみたい。
昼ごはんの後は、Козон патир(コゾンパティル)という、ノンを。
ふつう、ノンはかまどで焼くのですが、これは、おっきい鍋で焼くそうです。
なので、平じゃなくって、鍋の丸い形になってます。
焼き立てのノンの真ん中にあるのはカイモック(生クリーム)
ノンをちぎりながら、真ん中の溶けかかっているカイモックをつけながら食べます。
鍋で作るノンなんて、初めてでした。
香ばしくて、とってもおいしかったです。
昼ごはん、たっぷり食べたのに、夜はぜひジザフオシュを食べさせたい、ということで、親戚の人もつれて、オシュを食べに。
ここでもやっぱり脂が!
オシュの上に載っている白いもの。
これは、羊のお尻の脂です。
オシュの上に、まるでたまねぎのように脂がのっているのを見たのは、初めてでした。
タシケントもけっこうな脂っこさだけど、ジザフはさらにその上をいくかも、、
脂っこかったけど、やっぱりそれがうまみなんだよね。
おいしかったです。。
けど、メフモンだからってことで、脂をとくに優先的にもらってしまって、数日後、胃が痛くなったのは、言うまでもありません。。。
日本に比べたら、そりゃタシケントもゆるいけど、やっぱり地方に行くと、もっとゆっくりな時間が流れていて、しかも大自然の中。
素敵な時間を過ごすことが出来ました。
あの患者さんの住んでいたジザフ、とっても良いところでした。
行ってよかったし、Hさんに出逢えて良かった!
ふどがしゅくるー。
後半は、知り合いの結婚式へ。
ここは、双子ちゃん率が高く、双子が生まれると、女の子はファティマ、ズフラ、男の子は、ハサン、フサンとなずけます。他の名前はありません。
で、その子たちは、相手も兄弟ということが多いそうで
今回の結婚式も、ファティマ、ズフラの女の子の双子に、花婿は兄弟、という組み合わせ。
ウズの結婚式、ふつうであっても日本より招待客は多しい、多きな結婚式なのですが、いっぺんに二組は、またそれはそれは大きな結婚式でした。
ざっと数えただけでも、400人以上、いたと思います。
この写真は新郎新婦席からとったもの。
左むこうは新郎側の席。右側に同じように新婦側の席があります。
開始時間が18時からだったのに、いつのまにか時間は過ぎ、結局始まったのは20時から。
というわけで、終了も24時近く。
その日は花嫁さんの実家に泊まらせてもらったのですが、寝るときにはもうすでに2時近く。
私は式に来て、ただ参加するだけだけど、ここの結婚式は、1日じゃ終わりません。
式の前に、結婚の届を出しに行きます。
その後、アルバムやDVDの作成のため、写真やビデオの前撮りをします。
その日もお祝いするそうです。
式前日
式のための準備や、式当日からその後にかけて、来るお客さんへの食事の準備など、夜中まで続きます。
式当日。
朝、男性だけが集まり、オシュを食べます。
昼、花嫁の家に花婿側のお客さんが来ます。
その後、花嫁、花婿は、結婚の誓いをします。
終わったら、花嫁が出てきて、女性たちだけでお祈り
夕方、大きなレストランで、5時間に及ぶ結婚式披露宴があります。
花嫁はその後、花婿の家へ。
家に向かった後も、儀式があります。そして、踊ります。
式翌日。
花婿の家に、花嫁側が、たくさんの贈り物を持って行きます。
その後、花婿の家にお客さんがたくさんきて、花嫁がごあいさつ。
式二日目。
今度は、花嫁は花嫁の家に行き、そこにまたお客さんが来ます。
式三日目。
花嫁はまた花婿の家に行きます。またお客さんが来ます。
そこで、やっと式が終了。。
お客さんが来るたびに、食事を用意しておもてなし。
それが三日も続くんだから、家の人は大変だと思います。
結婚式前はテンションが上がって、きびきび働いていた双子ちゃんの母も、式翌日は声に覇気がなくなって、疲れている様子でした。
2人分だもんね、そりゃ疲れるよね。
一家あげての一大イベントの結婚式。
でも、同時にやることで、一回で済むし、経済的なのよ、と双子の母は言ってました。
たしかにね、一度で済むのなら。
けど、一度に家を出ていってしまうのもまた、さみしいだろうなぁ。
そんな感じで、ずっとウズの人と過ごしてました。
時計を見てもまるで意味のない、ゆるいウズ時間。
全てが時間より遅れるのに、なぜか、ちゃんと終わる不思議なウズ時間。
一人暮らしだと、四六時中ウズ時間にどっぷりということはないので、久々に、ウズ生活に入り込んで、充実した1週間でした。
前半は、ジザフへ。
1年以上前、ジザフから来た患者さんが良く言っていたんです。
「ジザフのソムサは大きくておいしいのよ。一度食べにおいで」と。
母によく似た人で、術前、私が暇そうにしていると、よく世話を焼いてくれ、ロシア語やウズ語を教えてくれました。
残念ながら、手術数日後にお亡くなりになり、彼女の住んでいた街、ジザフはどんなところなんだろう、いつか行ってみたい、と思っていました。
7月、友達がウズに遊びに来て、サマルカンドでシャーヒジンダ廟を歩いていた時、1人の女性Hさんと出逢いました。
とても良い方で、廟を私たちと一緒に歩き、いろいろ説明してくれました。
Hさんはジザフに住んでいるんだけど、娘がサマルカンドに住んでいるので、よくサマルカンドには来ているそうで、私がジザフにはまだ行ったことない、と言ったら、ぜひ遊びにおいで、と言ってくれました。
そして、今回掃除休暇を利用して、Hさんを訪ねることにしました。
そこには、青少年活動をしている隊員もいるので、その隊員にも会いに行きつつ。
ジザフまでは電車で。
タクシーでも時間は対して変わらないのですが、電車に乗りたかったので。
値段は、タクシーの方が安いです。15000スム
ちなみに電車は片道20000スム
まずは隊員Nさんに会い、Nさんと一緒に働いているウズのTさんと、ソムサを食べに。
大きかったです。
でも、これよりもーーっと大きいのもあるそうです。
おいしかったぁ。
びっくりしたのは、油がついてきたこと。
足りなかったら、この油をたしてね、みたいな。
ソムサの中にも、肉の脂がふんだんに入っているのに。。
お昼ご飯後、街をぶらぶらと歩き、職場を案内してもらい、その後、Hさんと会いました。
行くと、もう出かける準備万端で待っていてくれました。
Hさんの娘さんと息子さんと、向かった先は、ジザフの中心地から車で2時間弱くらいのゾーミンというところ。
途中は、こんな何もないのですが、
その後山奥へ着くと、緑がたくさん現れてきます。
泊まるところは、何種類かあるのですが、私たちが泊まったのは、ふつうのアパート。
何棟もあって、大抵ここに、1週間単位で泊まっていくそうです。
空気や水が綺麗なので、療養のために、ブハラから来る人が多いそうです。
朝は朝日をみんなで観に行き、
その後、川沿いを歩いたり、
滝を見たり、
山を歩いたり…
夜は星空もとっても綺麗でした。
寒かったから、たいして外にいなかったのに、けっこうな流れ星を見ることが出来ました。
ちょうど流星群のときと重なっていたみたいでした。
ご飯は、持ってきた食材を使って、Hさんが調理
1日目の夕飯は、Чихамбле(チハンブレ)という鶏肉と人参の煮込み料理
鶏肉だし、意外とあっさり、と思っていたら、
2日目の昼ごはんは、Жизз(ジズ)という肉料理
ブハラに行った時、これは日本の焼肉に近いものだったから、ジズと聞いた時は、やったぁって思っていたのですが、
これでした。
脂身たっぷりの肉の煮込み料理
脂たっぷり、というか、ほとんど脂…。
やっぱり、脂が好きみたい。
昼ごはんの後は、Козон патир(コゾンパティル)という、ノンを。
ふつう、ノンはかまどで焼くのですが、これは、おっきい鍋で焼くそうです。
なので、平じゃなくって、鍋の丸い形になってます。
焼き立てのノンの真ん中にあるのはカイモック(生クリーム)
ノンをちぎりながら、真ん中の溶けかかっているカイモックをつけながら食べます。
鍋で作るノンなんて、初めてでした。
香ばしくて、とってもおいしかったです。
昼ごはん、たっぷり食べたのに、夜はぜひジザフオシュを食べさせたい、ということで、親戚の人もつれて、オシュを食べに。
ここでもやっぱり脂が!
オシュの上に載っている白いもの。
これは、羊のお尻の脂です。
オシュの上に、まるでたまねぎのように脂がのっているのを見たのは、初めてでした。
タシケントもけっこうな脂っこさだけど、ジザフはさらにその上をいくかも、、
脂っこかったけど、やっぱりそれがうまみなんだよね。
おいしかったです。。
けど、メフモンだからってことで、脂をとくに優先的にもらってしまって、数日後、胃が痛くなったのは、言うまでもありません。。。
日本に比べたら、そりゃタシケントもゆるいけど、やっぱり地方に行くと、もっとゆっくりな時間が流れていて、しかも大自然の中。
素敵な時間を過ごすことが出来ました。
あの患者さんの住んでいたジザフ、とっても良いところでした。
行ってよかったし、Hさんに出逢えて良かった!
ふどがしゅくるー。
後半は、知り合いの結婚式へ。
ここは、双子ちゃん率が高く、双子が生まれると、女の子はファティマ、ズフラ、男の子は、ハサン、フサンとなずけます。他の名前はありません。
で、その子たちは、相手も兄弟ということが多いそうで
今回の結婚式も、ファティマ、ズフラの女の子の双子に、花婿は兄弟、という組み合わせ。
ウズの結婚式、ふつうであっても日本より招待客は多しい、多きな結婚式なのですが、いっぺんに二組は、またそれはそれは大きな結婚式でした。
ざっと数えただけでも、400人以上、いたと思います。
この写真は新郎新婦席からとったもの。
左むこうは新郎側の席。右側に同じように新婦側の席があります。
開始時間が18時からだったのに、いつのまにか時間は過ぎ、結局始まったのは20時から。
というわけで、終了も24時近く。
その日は花嫁さんの実家に泊まらせてもらったのですが、寝るときにはもうすでに2時近く。
私は式に来て、ただ参加するだけだけど、ここの結婚式は、1日じゃ終わりません。
式の前に、結婚の届を出しに行きます。
その後、アルバムやDVDの作成のため、写真やビデオの前撮りをします。
その日もお祝いするそうです。
式前日
式のための準備や、式当日からその後にかけて、来るお客さんへの食事の準備など、夜中まで続きます。
式当日。
朝、男性だけが集まり、オシュを食べます。
昼、花嫁の家に花婿側のお客さんが来ます。
その後、花嫁、花婿は、結婚の誓いをします。
終わったら、花嫁が出てきて、女性たちだけでお祈り
夕方、大きなレストランで、5時間に及ぶ結婚式披露宴があります。
花嫁はその後、花婿の家へ。
家に向かった後も、儀式があります。そして、踊ります。
式翌日。
花婿の家に、花嫁側が、たくさんの贈り物を持って行きます。
その後、花婿の家にお客さんがたくさんきて、花嫁がごあいさつ。
式二日目。
今度は、花嫁は花嫁の家に行き、そこにまたお客さんが来ます。
式三日目。
花嫁はまた花婿の家に行きます。またお客さんが来ます。
そこで、やっと式が終了。。
お客さんが来るたびに、食事を用意しておもてなし。
それが三日も続くんだから、家の人は大変だと思います。
結婚式前はテンションが上がって、きびきび働いていた双子ちゃんの母も、式翌日は声に覇気がなくなって、疲れている様子でした。
2人分だもんね、そりゃ疲れるよね。
一家あげての一大イベントの結婚式。
でも、同時にやることで、一回で済むし、経済的なのよ、と双子の母は言ってました。
たしかにね、一度で済むのなら。
けど、一度に家を出ていってしまうのもまた、さみしいだろうなぁ。
そんな感じで、ずっとウズの人と過ごしてました。
時計を見てもまるで意味のない、ゆるいウズ時間。
全てが時間より遅れるのに、なぜか、ちゃんと終わる不思議なウズ時間。
一人暮らしだと、四六時中ウズ時間にどっぷりということはないので、久々に、ウズ生活に入り込んで、充実した1週間でした。
by woody_bullseye
| 2013-08-20 06:22
| 派遣3年目 旅