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ウズベキスタンでの活動記録から始まったブログも、今は子どものことや作ったパンの記録ブログになっています。


by насиба
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グルノーラと働いて。

グルノーラは、副師長さん的な看護師さん。

といっても、24才。


ここでふつうに看護師になるには、日本でいう高校に看護学校があって、そこを卒業すると看護師になれます。
でも、彼女は専門学校でいいのかな、そこを出ているので、ふつうの看護師よりちょっと上の存在。

なので、若いけど副師長なんです。



タタールの人だけど、ウズ語も得意で、てきぱき働くし、私のことも理解してくれています。



でも、彼女はいつも師長さんと一緒に事務的作業をすることが多く、直接一緒に部屋もちして働くことはありませんでした。


だから彼女が夜勤するときは私も、って思っていて、夜勤をすることにしました。




いつものようにてきぱきと働いていました。


夜は他の病室だったけど、朝は一緒の病室で、患者さんが起きてから洗面からおむつ交換まで、しっかりケアしていて、一緒に働いていて楽しかったです。



見た目は、金髪に染めた髪に、腕にはブレスレッド、いつもきれいにマニュキアまでしてて、日本の看護師さんにはありえない感じなのですが…。






今私、次の勉強会をやろうかなぁと考えていて、空いた時間にそのことを話しました。

グルノーラは翌日から1か月の長期休暇に入るので、彼女も休暇が終わったら勉強会するつもり、と言ってました。

内容は、大統領令のこととか、それに関する消毒についてのこととかだけど。


「みんなすぐ忘れちゃうから。こないだ病棟掃除で閉めてたでしょ。休暇明けたらすっかりみんな忘れちゃってて。なんでだと思う?」と。


「ここの看護師は、仕事よりも、家族のことが一番なの。働いているときも、頭の中は、旦那のこと、子どもの子と、両親のこと、親戚のこと、それが離れないの。日本はきっと違うんだろうけど。だからね、こないだあなたがやってくれた褥瘡の勉強会のあと、私もみんなに言うけど、すぐ忘れちゃうのよね。」と。



「じゃ、グルノーラはなんで忘れないで、しっかり働いてるの?」と聞いたら、



「私もね、家族のことは常に頭にあるよ。でも、彼女たちよりはちょっとだけ、仕事のこと、考えられる頭があるからかな」と言ってました。




1日仕事をして、グルノーラとも話して、やっぱり、この状況をどうこうすることもできないけど、自分のことをわかってくれる人がいて、そんな人と出逢えて、一緒に働くことができて、良かったです。



最近、心外の病棟がまた再開したそうです。

今度はもうちゃんと再開して、手術もしているそうです。

戻ってこない?って言われるけど、せっかく築けた関係を大切に、今の病棟で残りの期間、活動していこうと決めました。
by woody_bullseye | 2013-10-04 20:13 | 派遣3年目 活動のこと